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就寝前の準備は規則正しいパターンを考えましょう
就寝や起床が不規則な子の場合、生活が乱れがちです。
そのまま放っておくと、特に小学校に入学してから一定のパターンに合わせることは大変です。
就学前に、ある程度のパターンに慣れておいたほうが本人のためでもあります。
体内時計が25時間サイクルであることは前に説明したとおりです。
過去の実験では、次のような結果が生じたそうです。
外界から遮断され、昼も夜もわからない洞窟のような空間で生活する実験をしたところ、ほとんどの被験者は1日が25時間サイクルになり、外界と完全にずれてしまいました。
こどもは決まったパターンに安心感を抱きます。
幼児の目から見ると世の中は、とてつもなく大きな世界で、不安だらけです。
そんな中で一定のパターンというのは、安心して頼れる自分の世界なのです。
ですから、規則正しい一定のパターンを簡単に受け入れてくれます。
こどもの感覚だと、2週間続けていることは「いつもやっていること」と同じです。
就寝前にいつも読む本や寝室を出るときにこどもにかける言葉など、いつものパターンを作っておけば、こどもも安心して眠ることができます。
就寝の準備は、1時間ほど前から開始します。
急がせると緊張してしまい、結局、寝つきが悪くなります。
就寝前に泣いたり、不機嫌になったりしないことを考えれば、たいした手間ではないはずです。
本の読み聞かせは、就寝の準備の締めくくりにぴったりです。
眠気を誘うだけでなく、知能を伸ばす効果もあります。