乳児期の栄養障害について
成長に即した栄養管理を心がけ、過不足ない栄養摂取を心がけましょう。
乳児は、成人と比べると栄養の質や量に影響を受けやすいので、栄養の過不足は発育障害や免疫力、生活力の低下などを引き起こしてしまいます。
乳児の健康を保つには、体の特徴を知って発育に合うように栄養を管理することが大切です。
母乳不足や授乳障害などで乳児が十分に母乳を飲むことができないときは、人工乳をプラスして、きちんと栄養を与えなければいけません。
次のような症状が現れたら、母乳不足の場合があるので注意を。
①授乳時間が30分以上で授乳間隔が短い。
②排便の回数や量が減る。
③乳児が落ち着かなく不機嫌。
④発育が悪い。
ビタミンKも不足しがち
ビタミンKは、成人は腸内細菌によって体内で合成できるが、乳児はできないため、母乳にビタミンKが不足すると欠乏症が生じます。
母親になったらビタミンKは意識してとるとよいでしょう。
母乳で育っている乳児は、母乳中にビタミンKが不足している場合、新生児メレナ(新生児における消化管からの出血を来たす状態)や特発性乳児ビタミンK欠乏症などの症状があらわれることがあります。
すると、突然不機嫌になり、嘔吐や痙攣、意識不明になるなどの症状が現れるので十分な注意が必要。
乳児期の食生活指針
①食事を通してのスキンシップを大切に。
②母乳で育つ赤ちゃん、元気。
③離乳の完了、満1歳。
④いつでも活用、母子手帳。
この時期の子どもには「子どもと親を結ぷ絆としての食事」として、上記のような食生活指針が掲げられています。