栄養の5大成分とは
体の健康維持・増進で用いられる「栄養」とはそもそもどういう意味なのでしょうか?
簡単にいうと「栄養とは、食物から体に必要な物質をとり入れ健康度を高めること」です。
人が生命活動を維持し、成長し、活動するのに必要なエネルギーや、体の組織が生まれかわるときに必要な成分で、食物から得る栄養素です。
人の体に必要な栄養素は約40種類ほどあります。
それらは五大栄養素といわれ、
- 糖質
- 脂質
- タンパク質
- ミネラル
- ビタミン
に分けられます。
とくに摂取量の多い①と②と③を三大栄養素といいます。
栄養素の働きとは
五大栄養素の役割は大きくわけて3つあると言われています。
一つ目は、体の細胞が活動するためのエネルギー源になることです。
糖質と脂質がその役目を果たしますが、タンパク質もエネルギー源になることがあります。
二つ目は、体を作る材料になることです。
体内の組織では絶えず細胞が生まれかわっていて、それにはおもにタンパク質が使われています。
三つ目が、体を正常に保つために、体内で行われるさまざまな反応や調節などをスムーズに進めることです。
たとえば食物が消化吸収されたり、転んで痛いと思ったりするのも体内で起こる化学反応の積み重ねなのです。
ビタミンやミネラルは、この反応を進めるうえで大切な役割を担っています。
また、人体の水分量ですが、これは性別や年齢で差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60〜65パーセント、老人では50〜55パーセントが水でできています。
水は生命維持に大事な存在ではありますが、栄養素としては取り扱いません。
水以外の体の成分では、糖質と脂質とタンパク質がほとんどを占め、ビタミンとミネラルはごく微量でです。
人間が健康に生きていくためには、五大栄養素をバランスよく、適量とることが必要です。
栄養素の働き
糖質・脂質 → 生命活動のエネルギー
タンパク質・ミネラル → 体の構成成分になる
タンパク質・ビタミン → 代謝を円滑にする