「食べること」この大切な意味とは?
人間が生きていくために「食べる」という行動はもっとも重要です。
古代から歴史をたどれば、文化の発展には食べることが少なからず影響します。
人間が食べなければ生きられないのは、食物に含まれる栄養素が人間の体にとって不可欠だからです。
体を作るにも、成長するにも、日常生活を営むにも必要です。
「食べる」ことで体に必須のエネルギーと栄養素が得られるわけです。
しかし、多種類のものを適量食べて、栄養素をバランスよく得るのは、なかなか簡単なことではありません。
そのためには、食べる量と質を調節する機能が必要なのです。
そこで、量の調節機能に関わるのが「空腹感」と「満腹感」の二つです。
空腹感と満腹感のしくみ
「お腹が空いた、何か食べたい」と感じるのが空腹感ですね。
空腹を感じると人間はものを食べ、満腹感を感じると食べるのをやめます。
これらの感覚は、脳の視床下部にある空腹中枢や、満腹中枢と呼ばれる細胞の集まりが信号を送って調節していることがわかっています。
もし、空腹中枢が壊れれば空腹感を感じなくなると、食べなくなって極端にやせるし、満腹中枢を壊すといくら食べても満腹を感じず太ってしまう。
ですから、これらが正常に働くことがバランスよく食べるうえではとても重要です。
また、戦後、日本の食事は欧米型になったうえに、最近はファストフードやインスタント食品、コンビニの発達などでバランスよく栄養素をとることがとても難しくなっています。
きちんと栄養をとるためには、栄養に対して、先ず知識を得ることと、自分の食生活を見直すことが必要です。
自分の食生活をチェックしてみよう
Yes・Noで答えてみてください。
◎時間がないから朝食はほとんど食べない。
◎週に5日以上は外食やコンビニで食事を済ませる。
◎おかずの味付けは濃いほうが好き。
◎ラーメンやうどんの汁を半分以上は飲む。
◎牛乳や乳製品は好きではない。
◎小魚や海藻類はほとんど食べない。
◎緑黄色野菜を最近食べていない。
◎アルコールをよく飲む。
◎肉やバターなど脂肪の多い食べ物が好き。
◎毎日通勤や通学、買いもの以外で運動はしない。
Yesが5個以上の人は、塩分や脂肪のとり過ぎ、ビタミンやミネラルの不足など、栄養素が偏りがちな食事をしている人です。
規則正しく三食をとり、なるべく薄味、脂控えめ、野菜たっぷりという食事を心がけましょう。