昔は「よくあそび、よく食べる」というのが、子どもの普通の姿でした。
夢中であそべば、自然とおなかがすいて、どんなものもおいしく食べられた時代がありました。
今、子どものあそびの場というと、屋内が圧倒的に多く、子どもがおなかをすかせるという場面が少なくなっています。
そして、食事というと、大人がどのように子どもに食べさせたらよいか、偏食だ、食が細いと頭を悩ます時代になってしまっているようです。
では、現代に生きるわたしたちは、どのようにすればよいのでしょう。
食べないからと頭を悩ます前に、まずは思いっきりあそばせてみましょう。
戸外で自然に触れながら、たくさんあそんでおなかをすかせることがいちばんです。
それから「食育あそび」で楽しくあそび、「食」と子どもとの距離をもっと近くしましょう。
子どもとあそぶときは、「なんだろう」「おもしろそう」「やってみようか」と、子どもが興味を持てるように導入しますね。
食べることも同じだと思います。
食材を使ってあそぶ、クッキングをする、商店街を見学し買い物をする、家庭菜園(プランターでOKです)で栽培をしてみる等々・・・。
このような楽しい体験は、今すぐ直接に「食べたい!」につながらなくても、子どもたちの体に記憶として残り、いつかその記憶が引き出されるときが来るはずです。
どの子どもにとっても、食べることが楽しくてうれしくなる「食育」であってほしいと思います。