質の高い睡眠方法|すっきり起きて機嫌よく活発に過ごせる
脳と心を正常に機能させるうえで、年齢を問わず、絶対に欠かせないのが、※レム睡眠と言われています。
※レム(REM)睡眠=Rapid eye movement sleep
レム睡眠は一晩に何度か現れますが、後半になるほど時間が長くなります。
つまり、睡眠時間が長い子どもほど、レム睡眠の時間も多くなるのです。
レム睡眠をたくさん取ると、すっきり起床でき、機嫌もよく、活発に過ごすことができます。
正常な睡眠の場合、早い時間のほうが、1周期に占める深い眠り(段階3~4)の割合(図1参照)は大きくなります。
人問は一晩に5回以上、目を覚ましています
一晩に睡眠の周期を何度か繰り返した後、睡眠慣性(表1参照)と呼ばれる状態に入ります。
いわゆる寝ぼけ状態で、徐々に目が覚めていく過程です。
睡眠慣性の長さは、睡眠がたっぷり取れたかどうかで大きく異なります。
起床後、数分ですっきりと目覚めずに、いつまでもダラダラと眠気が取れないようであれば、熟睡できていない可能性があります。
よく「12時間ぶっ通しで眠った」などと言う人がいますが、実は人問は一晩に5回以上、目を覚ましています。
目を覚ますといっても、ごく短時間の覚醒で、主に睡眠の段階が切り替わるタイミング(図2参照)で発生します。
熟睡できるタイプの人は、こうした短時間覚醒を覚えていません。
枕の位置や毛布を直したり、隣のこどもの様子を見たりして、すぐに睡眠に戻ります。
熟睡タイプの子は、短時間覚醒のときに快適な体勢に直して再び睡眠に戻りますが、神経質な子の場合、自力で睡眠に戻れず、完全に目を覚ましてしまうのです。
当然、睡眠はここで振り出しに戻ってしまいます。
そのような子どもに対しては、どのようなことに気を付けてあげたらよいのでしょうか。
先ず、睡眠時間が不規則になると体のねむりにつくバランスが崩れてしまい、それにより睡眠麻痺や夜驚などの睡眠障害に陥りやすくなります。
また、日中はしっかり体を動かすようにしましょう。
大人も同じですがしっかり体を動かすと夜は疲れて自然に眠くなりますよね。
早寝早起きと規則正しい食事の時間により、子どもの体内時計が正確に動き出します。
それにより睡眠障害による悪夢をみる回数を減らすことが期待できます。