快眠は魔法の薬|眠れない子どもと睡眠不足な親
実をいうと、私は子どもに恵まれませんでした。
家内は一時期そのことが気になっていて、かなり悩んでいましたが、現在では考えがすっかり変わったようです。
我々夫婦は我が子を育てり代わりに、学校や保育園や教会やサークル活動で沢山の子どもたち(乳幼児から青年まで)に接する機会を与えられていますので、彼らを大切に育てよう。
それが神様から与えられた私たち夫婦の仕事と考えよう、と思うようになったのです。
考えてみると、私の人生で恩師と呼ぶべき先生が3名いらっしゃいますが、すべてお子さんがいらっしゃいませんでした。そのせいだと思いますが、とても大切に可愛がっていただきました。(時には鬼のように厳しかったこともありますが・・・)
姉の娘たち
私には2歳上の姉が1人いて、2人女の子を授かりました。二人とも既に嫁いでいますが、子どもの頃には随分姉を悩ませていたようです。
2人の姪は、とても仲が良い姉妹でした。性格はそれぞれ全く違っていたのですが、なんと「寝つきの悪さ」だけは共通していました。
夜中に目を覚まして、姉を寝かせてくれないことが度々あったようで、私に愚痴をこぼすことが多かったように記憶しています。
もしあなたが、お子さんの寝つきのわるさに頭を抱えていらっしゃるなら、はっきり申し上げます。
「悩んでいるのはあなた一人ではありません!」ということです。
調査の結果、5歳以下の子どもの3人に1人は、夜の睡眠に何らかの問題があるそうです。
そして、昼寝を嫌う子どもはもっと沢山います。
赤ちゃんのようによく眠る子どもでも安心できません。
成長する過程で様々な睡眠の問題が現れる可能性があるからです。
眠れない子どもと睡眠不足な親
睡眠の世界的な権威者、ウイリアム・C・メンデント教授は、著書「ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?」の中で、「幼児の場合、睡眠の問題を抱えている子は、例外というよりも、むしろ主流派といえる。」
このように幼児には、睡眠の問題がつきもののため、親は睡眠障害の可能性を疑わず、『子どもによくあること』と軽く考えがち」と指摘しています。
※メンデント教授は、1928年アメリカ・ワシントン州に生れシカゴ大学医学部で学び、レム睡眠を中心とした、「睡眠と夢の生理・心理学」の研究で世界的に大きな業績をあげている偉大な学者です。
メンデント教授はさらにこのように指摘しています。
「同じ睡眠障害でも、大人と子どもでは決定的に違う。苦しむのは子ども本人ではなく親である。眠れない子どもを抱えて睡眠不足な親は、子どもの世話に苦労すると、たちまちイライラがピークに達しやすい。」
たしかに、私も実感しますが、何らかの原因で睡眠不足の翌日は本当に辛いし、頭の芯が空洞になったようにボーっとして丸一日を台無しにしてしまった経験が結構あります。
あなたもそんな経験がありませんか?
快眠は「魔法の薬」
大人が睡眠不足で脆くも「ボロボロ」になるくらいですから、たっぷりと睡眠をとらなければ脳や体の成長発達に支障をきたすと言われる子どもにとって、不眠はそれ以上の痛手となっていることでしょう。
一方、安らかな睡眠は、子どもにとっての健康、知能、発育を促進する「魔法の薬」となるのです。
このことを考えると、子どもの睡眠不足を軽視するこことはできません。
お子さんを注意深く観察してください。
日中から不機嫌だったり、いうことを聞かなかったりすれば、夜の睡眠の問題を疑う必要もあると思います。
子育てで悩みを抱えて毎日を過ごされている方は本当に多いですね。
私の保育園でも、お母さん方からこの話題についてよく相談を受けています。
ですから、悩んでいるのはあなた一人ではないということを分かってくださいね。
大切なことは、親であるあなたが、よい睡眠が子どもにとってどのような効果をもたらすのかを探り、子どもを快眠に導く方法を見つけて実践されることだと思います。
そのことについて、私なりに無理なく実践できる、現実的な解決策となるように記事を書いていこうと思いますので、ぜひ子育てのご参考になさってください。
一緒に頑張りましょうね!