味のレパートリーを広げてみまましょう
祥子ちゃんは、味のレパートリーを広げることが課題となっているようなので、まずは「ほんのひと口」「ほんのひとかけら」から、ということを目標にするといいでしょう。
味のレパートリーや食感を経験することを目標にするのです。
ひと口食べられたら、もう十分です。
それを辛抱強く続けていると、だんだんと量も食べられるようになっていくものなのです。
つまり「食の経験」を増やす、ということですね。
また、何かを食べてみようというときには、その食材の味を隠したり、ごまかしたりしないようにして欲しいと思います。
ご飯に丸め込んで、何かを食べさせるとかではなく、ご飯はご飯としておいしく食べて、「じゃあ、お肉や野菜も食べてみようか」っていう風に促していきましょう。
そして、ひと口でも食べられたら、「やったーできたね~!」といっしょに喜びましょうね。
達成感を持たせて、次にまた挑戦する気持ちを盛り上げることによって、徐々に食のレパートリーが増えていきます。
「いろいろなことば」を使ってで食べてみましょう
3歳児以上になると、「頭で食べる」ことができるようになります。
つまり、「これを食べたらお目々がきれいになるよ」「おなかがすっごく元気になるんだよ」とか、スパイシーなものなら「大人の味だね」とか、食べ物や味の説明をすることによって、その食べ物に興味を持つことができるのです。
「どんな味か食べてみよう」と、ひと口だけ食べるように勧め、食べられたら、「もっと」と勧めるのではなく、「どんな味だった?」と聞くようにします。
4歳児以上なら、いろいろな言葉で感想を言うことでしょう。
クッキングなどでその食べ物を扱って、自分で作ってみるのは、とても効果的です。
ニンジンやダイコンなどをピーラーでひたすら削って、サラダにしたりしても楽しいですよ。
一つ注意していただきたいことは、食べにくそうな場合、往々にしてむし歯の可能性もあるので、チェックしてみてください。