子どもがすやすや眠るとき
幼い子どもは、大人の目から見てみると、実に愛らしく、それでいて驚異的な存在ですね。
なんといっても好奇心が旺盛で、かわいらしくて、いつまで見ていてもちっとも飽きません。
しかし、乳児(ここでは0歳児)や未満児(ここでは3歳未満児)の時代を過ぎて、幼児期(ここでは3歳以上で就学前まで)になると、時として「おやすみの時間」になっても全く疲れを知らず、親の心配をよそに元気にはしゃぎまわる姿が見られるものです。
そんなとき、親はにはどのように考えて、どのように最善の対処をすればよいのでしょうか。
子どもの望ましくない姿には、何か原因があるのですから、状況を冷静に分析しながら一緒に考えていきましょう。
あなたの子そだての悩みが、きっと解決するはずです。
子どもの睡眠不足
乳幼児期から児童の時代を通して、睡眠と発達の関係についての研究が大変進んでおり、睡眠の問題がこの時期を大きく左右することが明らかになってきました。
子どもがよく眠れなければ、当然寝起きが悪くなり、翌朝の食欲が減退するために栄養の摂取が不足します。
それが原因で体温が上がらずに、保育園や幼稚園では元気がなく、ぼんやりした姿になります。
そうなると、元気な友達の輪の中に入ることができず、先生の促す言葉には無気力な態度をとるようになります。
ちょっとしたことでキレやすく集団生活が苦痛になり、うちに帰ると保育園や幼稚園に行きたくないとぐずるようになってしまいます。
親のストレス
子どもがよく眠れないと、面倒を見る親の睡眠にも影響が及ぶことが多々あります。
我が子には健康で幸せに過ごしてほしい、自分の子育てを心の底から楽しんでみたいと、子を持つ親なら誰しもそう思うものですね。
ところが、そんな親でも、自分自身の睡眠が十分にとれていないとどうなるでしょうか?
こどもがなかなか寝ついてくれなかったり、ぐずったりすると、それが大変なストレスになってしまいますね。
こうした睡眠をめぐる問題について、どう対処していけばいいのかわからないために、心身ともに疲れ果てて、子育てにイライラを募らせてしまうのです。
一緒に考えていきましょう
子どもの睡眠に関する悩みについて、それをどうしたら少しでも解消することができるのか?実際に私の保育所の現場で聞いた親の悩みや、多くの書物や研修会で学んだ内容を分かりやすく記事にまとめていきたいと考えています。
読んでいただく方には、私のお話が、ご自身の子育てにとって、ささやかな参考の扉になってくれたらと願っています。
あなたのお子さんが、ぐっすりと眠れるようになることは、家族みんながぐっすり眠るための第一歩でもあります。
あなたとご家族にとって、快眠を切っ掛けに、安らぎ、健康、そして笑顔があふれるとなりますようにお祈りします。