体内時計を正常に機能させる|起床時刻がずれたらダメ
体内時計を正常に機能させるには、毎日規則正しい起床時刻を決めることが大切です。
ぐっすり眠るためのカギは起床時刻にあります。
そう聞いて心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
自分の1週間を思い出してください。
平日、おとなは通勤・通学のために毎日同じ時刻に起床していますが、週末はゆっくり寝ています。
月曜日の朝は起きるのがつらいのに、水曜、木曜あたりには徐々に体が慣れてきて、金曜には目覚ましが鳴る前に目が覚めることさえあります。
実はこれ、人間の体内時計が完壁に機能している証拠なのです。
ですから、週末に寝て過ごしてしまうと、睡眠のパターンが崩れ、「月曜朝の憂欝」に襲われます。
週末の夜更かしは、自ら時差ぼけを作り出しているようなもの。
つまり、平日は日本で過ごし、週末は海外に出かけているのと同じ負担を体に与えているのです。
起床時刻が毎日違うと、時差ぼけと同じ状態になり、体内時計が正常に機能しなくなります。
毎日の起床時刻を統一すれば、必ず効果が表れます。
起床時刻を決めて2、3週間様子を見ましょう。
期間に個人差はありますが、はっきりと効果が表れるはずです。
なぜ起床時刻が少しでもずれたらダメなのか?
起床時刻は多少の幅(多くても1時間程度)があっても問題ありませんが、就寝時刻が不規則で、起床時刻もバラバラの子どもは、どうしても睡眠の問題を抱えやすくなります。
就寝が遅くなると、翌日の昼寝が後ろにずれ込み、その晩の就寝も遅くなります。
当然、翌々日の朝に影響する、といった具合に悪循環の日々が続きます。
この悪循環から脱け出すには、起床時刻をきちんと決めて、毎日なるべく起床時刻を守ることが大切です。
うっかり忘れやすいのが週末です。
「毎日規則正しく」というのは、平日だけでなく、週末も含めてのことです。
せっかく平日にいいリズムになってきたところで週末に壊すというサイクルでは、いつまでたっても体内時計が正常に機能しません。
ただし、本人はもちろん、家族全員に無理のないスケジュールを設定しましょう。
毎日のことですから、負担が大きいと嫌気がさしてしまいます。
体内時計は25時間の時計になっていて、朝日を浴びると自動的に現実の時間にリセットされます。
目覚めてすぐに朝日を浴びることが理想的ですが、全ての家庭の寝室が東向きに窓があるわけではありません。
最近では、実際の朝日を感じるような目覚まし時計もありますので、代用品として使用しても良いでしょう。