子どもの就寝時刻|疲れのサインがその時です
上手な就寝時刻の決め方を3つほど紹介します。
1 就寝時刻を現行よりも15~30分ほど早めて、2、3日様子を見る方法。
就寝前の機嫌、寝つき、熟睡度、朝の寝起きについて記録しておきます。
さらに15~30分ほど早めて、また様子を見ましょう。
このサイクルを繰り返し、最適な就寝時刻を見つけます。
2 起床時間から逆算して、就寝時間を決める方法。
下の表「子どもの1日の睡眠時間」は、昼寝を含む年齢別の平均的な睡眠時間を表しています。
ここに示した睡眠時間は実際に寝ついてから起きるまでの実質的な睡眠時間であり、就寝前の支度や本の読み聞かせの時間は含みません。
起床時刻から平均睡眠時間をさかのぼった時刻が就寝時刻となります。
この就寝時刻を一週間ほど続けてみて、寝起きの様子や日中の機嫌などを参考にしながら微調整します。
3 こどもが見せる疲れのサインをもとに、就寝時間を決める方法。
午後6時30分ごろからこどもの様子を注意深く見守り、疲れたしぐさや表情を見せたら、すぐに床につかせるようにします。
これを一週間ほど続け、毎日の就寝時刻をメモしておきます。
疲れのサインが出る時間帯に合わせて就寝時刻を決めます。
寝る支度は、この就寝時刻の1時間ほど前から始めればいいのです。
イライラしていたり、怒りっぽくなったり、目がとろんとしたり、まばたきがいつもより長かったり、だらんと椅子にもたれかかったり等々、こどもが見せる疲れのサインはさまざまですが、典型的なサインを下に「子どもが発する疲れのサイン」として下に挙げておきますのでご参考にされてください。
こうしたサインを見かけたら就寝のグツドタイミング。
すぐに寝かせましょう。
疲れのサインは、昼寝にも応用できます。
子どもどもが発する疲れのサイン
・注意力散漫
・集中力低下
・気が散りやすい
・イライラ
・興奮
・動きのペースが落ちる
・騒ぐ、ぐずる
・怒りっぽい
・かんしゃくを起こす
・いつもの遊びに無関心
・遊んでいるけど元気がない
・極度に落ち着きがない
・ハイになっている
・神経が高ぶっている
・目をこする
・耳を引っ張る
・目がとろんとしている
・あくび
・まばたきが長い
・ベタベタと甘える
・抱っこをせがむ
・頭痛や腹痛を訴える
・床に寝転がる
・椅子にもたれかかる
・お気に入りのもの(毛布やぬいぐるみなど)を手放さない
・おっぱい(ミルク)やおしゃぶりをほしがる
・寡黙、無口
我が子にぴったりの就寝時刻を導き出す方法
1 お試し作戦
試験的に就寝時刻を変えて、最適な時刻を見つける方法。たとえば、現在の就寝時刻から15分~30分早めて2~3日様子を見る、さらに15分~30分早めて様子を見る。
これを繰り返して適切な時刻を見つけます。
2 逆算作戦
起床時刻から逆算して就寝時刻を決める方法。
2歳児の場合なら、必要な睡眠時間は昼寝を含め13時間~13時間半(下表1参照)。
昼寝の回数が1回で1時間半眠っているならば、夜の睡眠時間は11時間半~12時間必要です。
朝7時に起きたいのであれば、就寝時刻は夜7時半~8時に設定するのがいいでしょう。
3 疲れのサイン観察作戦
こどもの表情やしぐさ、行動を観察し、子どもどもが上に示した疲れのサインを出した時刻を就寝時間にする方法。
注意深く様子を見ていると、こどもが発信する「眠たい」「疲れた」という合図をキャッチできます。
こどもの1日の睡眠時間
表1