「話のできる」親子関係を築く

思春期の親子関係

思春期になって「言うことをきかない」というのは、ある程度必然的部分があります。

子どもは親とぶつかることで、揺るぎようのない壁は壁として認識し、越えなければならないところは乗り越えていくことなしに大人になることができないからです。

そのとき、親が何を受け入れ、何を拒絶するかは大問題です。

 

親に無断でピアスの穴を開ける、学校帰りに禁止されている寄り道をする、煙草を吸ってみる、髪を染める・・・。

敢えて親が嫌うことをやって、自分の人生の主人公は自分であることを確かめてみるようなことは、多くの人が経験していることです。

 

そんなとき、「お母さんはこう思うんだけど。こんな心配な面もあるけど、どう思う?」などと話せる関係であれば、「気づいたら何となくうまく思春期を過ぎたみたい」と言えるようになるもの。

しかし、何を言っても無言だとか、「うるせー!」「関係ネエー!」ばかり、ひどいときには暴力で返ってくるといった場合は、今までのツケが回ってきたといえます。

親があまりにも支配的だったか、逆に子どもの言うなりになってきたか、あるいは放ったらかしてきたか、いずれにしろ子どもとの間によい関係をつくってこなかったに違いありません。

 

やみくもに「言うことをきく子」に育てればいいわけではないのは勿論ですが、いつでも「言うことをきかない」のが望ましいわけではないのは、今見てきた通りです。

要は親の「言うなりになる子」や、「決して言うなりにはならない子」ではなく、きちんと「話をきく子、話のできる親子関係」を育てることではないでしょうか。

 

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