寝たくない心理|寝かしつけしないで寝る子どもになるために
「まだ寝たくない」っていう我が子に手こずっていませんか?
エネルギーがあり余っていたり、疲れすぎたりすると眠れなくなります。
悩みや不安が原因のこともありますから、きちんと原因をつきとめましょう。
「ほら、早く寝なさい!」
「まだ、やだよ!」
毎晩多くの家庭でこんな会話が繰り広げられています。
そのうち親子喧嘩になり、子どもは泣き出す・・・。
そもそも、なぜ子どもは寝たくないと思うのでしょうか。
子どもなりにちゃんと理由があるのです。
エネルギーが余っていて、目はパッチリなのに「早く寝ろ」と言われては、子どももおもしろくありません。
そんなときは照明を消されたくないので、「あと1冊だけ」とか「トイレに行きたい」、「喉が渇いた」などと理由をつけて少しでも時間稼ぎをしようとします。
上の表で年齢別の昼寝のタイミングや長さをチェックしてみましょう。
また、昼寝の後、できるだけ体を動かして適度に疲れさせることも大切です。
ここでは、子どもが「まだ寝たくない」と抵抗する、典型的な理由を挙げてみましょう。
① 気になるものがあるので寝たくない
子どもはーつのことを飽きずにずっと続けていることがあります。
子どもの目から見ると、世の中はおもちゃ箱。
ですから、遊びなどを途中でやめるように言っても、なかなか聞き入れようとしません。
寝る前には、新しいおもちゃなどを見せないようにします。
② 疲れすぎで眠れない
ふつう幼児は夕方6時か7時ごろになると、十分な疲れを感じているはずです。
ところが、まだ早すぎると思い込んで寝かしつけない親がたくさんいます。
あるいは、家事に気を取られていて気づいたら9時ということもよくあります。
眠気の峠を越えた子どもは再び元気を取り戻し、アドレナリンが猛烈に出る状態になります。
エンジン全開の子どもを落ち着かせて寝かしつけるのは大変ですね。
こんな場合の答えはひとつ、「就寝時刻を早める」ことです。
③ 好奇心旺盛で寝たくない
無理にベッドに連れてこられた子どもは、暗い部屋のベッドの中で家族の話し声やテレビの音などに耳を澄ませています。
壁一枚隔てた向こうで「どんな楽しいことが起こってるんだろう」とか、「どんなおもしろい番組をやっているのかな」などと思うことがあります。
自分だけ仲間はずれにされたくないので、どうしても何が起こっているのか知りたくなり、好奇心で眠れなくなってしまうのです。
④ 何かを恐れているので眠れない
真っ暗闇、おばけが出そうなベッドの下や押し入れ、遠くから聞こえてくる犬の鳴き声、外を通るトラックの轟音・・・。
知能が発達し始め、想像力が旺盛な幼児は、こんな恐怖感を抱くようになります。
眠るのを嫌がる場合、こうした理由があるかもしれません。
⑤ 就寝の支度がつまらないので寝たくない
寝る支度にも楽しさが必要です。
渋々やるのではなく、毎晩楽しみにできるような内容にしましょう。
楽しみといっても、リビングからベッドに入るまでの時間の競争とか、懐中電灯だけでベッドにたどり着く冒険ごっこ、読んでもらいたい絵本の順番決めといったささいなことでいいのです。
「じゃあ、1分間で着替えるよ」というふうに、寝る支度自体に楽しみを取り入れるのも、いいアイデアです。
⑥ ママ(パパ)と離れたくないので寝たくない
暗く静まり返った部屋でひとりぼっちになる夜は、幼児にとって不安でいっぱいです。
大好きなママやパパと一緒にいて安心していたいと思うのは、自然なことなのです。
心地よい眠りの空間を演出します